旧日本銀行広島支店で行われた、今年で6回目の職人博覧会。
広島を拠点に活動する職人・作家の作品展示は、残念ながら今月6日までだったが、ウェブでは12月13日(水)まで限定販売している。
展覧会の最終日の前日に立ち寄ってみた。
展示会場である旧日本銀行広島支店は爆心地からの近距離で倒壊を免れた被爆建物でもあり、以前から入りたいと思っていたので、良い機会だった。
建物の中は吹き抜けで、当時の銀行の窓口に書かれたそれぞれの部署名が良い味を出しており、作品と建物の融合が素晴らしい。
毎年、“過去の作品一点”と“挑戦したもの一点”の計2点を職人・作家さん達がこの展覧会に向けて制作する。
#革個者NATURAL MIND ー革細工ー
「naturalmind X tsujiyosui 」
Folding Leather Chair [ FLC ]
鉄造形職人の辻陽水さんと革職人の迫谷さんとのコラボレーション作品。
皮も手縫いなので、穴を開けるのも一苦労。
こんな素敵な椅子がお庭にあったら、、温かいコーヒーを手に、緑を眺めて、、なんて景色が広がってしまい、違う世界に飛んでいってしまいそうだったので、制御しました。
今後は、売りに出される方向で考えておられるのだとか。
迫谷さんのインスタでチェックしてみてくださいね^^
Instagram: @natural.mind5
ichiyo sakotani ー鹿皮細工ー
長男さんが当時履いていた靴が重く、すぐに脱いでしまう様子から2002年に作り始めたモカシン。
インディアンの伝統に習い、鹿皮は軽く、柔らかい素材。
ちょこんと置かれた可愛らしさと手作りの温もりが伝わってきた。
Instagram: @mosslaughter
#後藤藍子 ー型染めー
「昇り龍」2017年
みなさん、型染めをご存知でしょうか?
日本の気候風土にあった伝統的な染色技法なんです。
下絵のデザインから染め上がるまで全て手仕事で行われるため、仕上がるまでに多くの工程を必要とします。
こちらの作品を手がけた後藤さんは、大学時代に型染めに出会い、現代デザインで守り続けることの出来るこの染色技法にはまったそうだ。
この大きな作品を垂らすだけの大きな家があればなぁと、眺めました。
#RONDEL Stained Glass 三岳みさ ステンドグラス
小部屋の暗室を利用して、ライトアップされたランプがとても綺麗でした。
灯りも影も楽しめるステンドグラスの良さを改めて実感。
部屋全体を見渡したくなる空間でした。来年の作品も楽しみです。
Instagram: @rondelstainedglass
#キンカンの工作室 ーミニチュアー 萩谷 幹
「47都道府県ご当地グルメ」
日本地図にご当地グルメがとっても可愛くて、何よりリアルで見ているとお腹が空きました。
こんなにミニチュアでリアルな食品サンプルを見たのは初めてで、どれも美味しそうでした。
Instagram: @kinkan3
#はるひな イレイザーアート
「ブレーメンの音楽隊」
来館者には、鹿の絵が掘られた消しゴムをハガキサイズの用紙に押して帰ってもらったようです。
GetHiroshimaの編集長も挑戦してみました!
Instagram: @eraserart.haruhina
※見本です
他にも紹介したい作品がありましたが、今回はお話を伺った職人さんの作品を取り上げさせていただきました。
来年の博覧会も楽しみになる展示会でした。