東高須電停裏にひっそり立つ洋菓子と雑貨のお店「ケツァール」。午後の光が優しく差し込む店内にはサブレやフロランタン、レモンケーキ、メレンゲなどお馴染みの焼き菓子からナッツと砂糖漬けのチェリーが入ったフランス伝統菓子ヌガーまでおとぎ話の世界から飛び出した大人な焼き菓子がずらり。奥のショーケースにチーズケーキやいちごショート、タルトなど生のケーキが厨房の前で並ぶ。悩む。どれも魅力的で悩む・・・!だけどやっぱり!フレッシュないちごやブルーベリーがのったベリータルトが気になる!とベリータルトを注文。[英語] 入り口の近くに小さなテーブルが3つ。窓際の席を選んでちらちらと焼き菓子や雑貨を見ながらタルトを待つ。すると砂色の美しいお皿に粉糖でほんのりおめかしされたタルトが登場。ふんわりとした生クリームの雲に生のいちごとブルーベリーがバランスよく飾ってる。フォークで一口を切り取るとクレームダマンドのほどよい重みとパテシュクレ(タルト台)のさくほろ感に心躍る。 タルトはシンプルに見えても意外と時間と手間かかるもの。土台のパテシュクレを仕込んでは寝かせる、寝かせては伸ばす、伸ばしてはまた寝かすという焼く前からの手間がすごいし、焼いてからも手間が。しかし手間ひまかけて作られたケツァールのタルトは一口食べれば分かる。バターが香るパテシュクレがしっかりしながらもお口の中でほろほろと消えてゆく。クレームダマンドが甘さとしっとり食感をプラス。そしていちごとブルーベリーの明るい酸味と柔らかい甘みがタルト全体をひきしめる。ここまで完成度の高いタルトに出会うのは久しぶりだ。バター、砂糖、小麦粉をはじめ、本物で上質な材料にこだわるからこそ実現できる感動的な味わい。 クオリティーに重点をおき、努力を惜しまない本格洋菓子屋「ケツァール」は名前の由来である世界一美しいと称される鳥のように広島の洋菓子界において絶対的存在である。一度食べたらそのお味が忘れられない、ほかの洋菓子がダメになると言っても過言ではないほど。 ホームページで営業スケジュールが確認できます。小さなお店なので写真を撮る前に一声をかけて撮影マナーを守りましょう。 Quetzal(ケツァール) 住所:広島市西区東高須1-4-7 営業時間:10:00~19:00、日祝:10:00~18:00 定休日:火曜日(詳しくはHPまで) Tel: 082-274-3020
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